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モートレ体験コース レポート
日時 6月25日
場所 エビスサーキット 東コース
テーマ イギリス式ドライビングセオリーとは?
バトンスタイルの体験梅雨時期にも関わらず晴天に恵まれたモートレ体験コース。告知開始が開催の1週間前だったということもあり、参加者が心配されたが、夏に2日間コースの受講を予定している人や大学の自動車部に所属している人などいろいろ。それぞれが「上手くなりたい」「バトンスタイルって?」と様々な気持ちを抱えての参加となった。
体験コースということもあり、通常のカリキュラムよりも少し遅めの午前10時にプログラムがスタート。パドックに常設されてあるブリーフィングルームにてモートレの説明と基礎講習を行った。
基礎とは言っても参加者にとっては初めての経験となるイギリス式ドライビングセオリーとあって皆さん興味津々。講義ではモートレで習える技術の特徴でもあるバランススロットルの説明や、ジェンソン・バトンのドライビングスタイルの説明をシンプルに説明。約45分の講義で頭の中が知識でいっぱいになった頃、いよいよ実技走行の準備となった。
予想以上に気温の上昇が早く、ナビゲーターが運転する車の後について走行する先導走行を行う頃には、既に30度を超えていた。十分に慣熟走行をした後に10分ほどフリー走行を入れてからランチとなった。
参加者はそれぞれの頭の中に課題を見つけた様子。課題無しで走っても運転は上達しにくいので非常に良い傾向といえる。
ランチはエビス名物であるサファリパークに隣接されたレストラン。ここの喜多方ラーメンは専門店とまではいかないものの、行楽地のレストランにしては美味しいと評判の一品。ナビゲーターも一緒に食べるので、ここでもドライビングの話は絶えない。そう、モートレでは質問は無制限で歓迎されるのだ。「これは聞かなきゃ損」ってことで、聞きまくる参加者。「待ってました」とばかりに応えるナビゲーター。このキャッチボールがモートレの醍醐味と言えます。シルバーストーンレーシングスクールの経験を生かし、数々の引き出しの中から的確でわかりやすい回答を見つけながら応対します。
午後からの走行を考え、フリー走行が始まる前にナビゲーターを助手席に乗せて走行します。これがシルバーストーンでも重要視されていたPTUというトレーニング方法。つまりマンツーマン方式でリアルタイムにアドバイスをもらえます。しかもゆっくり走るわけではありません。ドライバーのレベルを見ながら徐々にそして確実にプッシュさせていきます。得意なところはそのまま、苦手なところは重点的に技術指導を行うため、ドライバーは無意識うちにペースが上がっていきます。頻繁に見られるのが、ストレートエンドでいつもよりスピードが出ていて思わず「びっくりブレーキ」を踏む現象。ナビゲーターと一緒に身をもって自分が速くなっていることを体験できます。
この日は気温が高いために、連続走行時間を短縮してセッション数を増やすことに変更。家まで自走で帰らないといけない参加者が多いため、車をいたわりながらの練習となります。もちろん機械なので壊れるときもありますが、できれば皆さんの愛車を無事にお家に帰してあげたいのが我々の願いです。さらに短い時間に集中して走るので凡ミスも減って違いも出やすいメリットもあります。ナビゲーターはコースのいろんな場所から走りをチェックし、その状況と理由、さらに対策方法を細かくアドバイスします。
最終フリー走行前にもう一度PTUを行っておさらいをします。皆さん随分と上手になってきました。そして今日の成果を発表する1周タイムアタックに入ります。目的はプレッシャー下で自己ベストに出来るだけ近いタイムを出すことです。そしてその結果はというと・・・ほとんどの参加者が最終セッションで出した自己ベストの0.1秒落ちのタイムをマーク。つまり今日習った技術を自分のものにできているということです。自分で出したタイムをまじまじと見つめながら「うんうん」と笑顔で頷いている参加者の姿が印象的でした。
最後に再びブリーフィングルームで今日のまとめを行い無事に体験コースが終了。今後のためのピンポイントアドバイスを各自に行います。全員に若干の疲れが見えます。「体は大丈夫だけど、頭が疲れました。こんなに考えて走ったのは初めてです。」なんて声もありました。朝の講義で「レースの8割は頭です」と言った意味が理解してもらえたと思います。壁に当たって行き詰っていた方、今まで我流で闇雲に走ってきた方、それぞれがやるべき課題と進むべき方向が見えた有意義な一日になったと思います。皆さんが今日一日の全ラップタイムが書かれた紙を嬉しそうに持って帰っていく姿を、とても充実した気分で見送りました。今後も是非走り続けていただきたいですね。
モートレ
古瀬洋樹(ナビゲーター)
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